「天使」セラ
「ラブラドールレトリバー / 11歳5か月」
以前飼っていた犬が死んでもうすぐ1年という頃に、千葉にいる友人から「友達がラブラドールレトリバーを飼えなくなって里親を捜して決まっていたけどドタキャンされ、もう期日まで時間がなくこのままでは保健所につれていくことになるんだけど・・・」と相談されたのがきっかけで家族で相談し、命を救えるのならと9か月に成長してた“その子”を引き取ることにしました。
我が家に着いたその瞬間から人見知りもせず、とてもフレンドリー。セラと名付け、すぐに我が家の二女となりました。
数年して私は仕事のために東京で暮らす事になったので、大阪の実家で両親とセラは住んでいました。
いつも家族の真ん中にいて人に寄り添うとても賢い犬で、セラがいたおかげで笑顔が耐えませんでした。父は日勤の仕事、母は夜の仕事をしているので、それぞれいない時でもセラがいてくれたので楽しかったそうです。
弟が結婚する際、最初は海外で挙式をと考えていたそうでセラをペットホテルに預けるかどうかという話が出ていたのですが、犬も連れて行ける日本(奄美大島)に決めてくれました。弟の挙式にはセラも参列し、親族写真にももちろん入っています。その時の動画や写真にセラも入っているのを見ると、今でも幸せを感じます。
11歳を過ぎた1月下旬に足の具合が悪くなり玄関の階段も上がれなくなったと実家の母から連絡。かかりつけ医でみてもらうと子宮に問題があると言われ子宮を摘出。これで元気になる!と思ったがいっこうに回復せず、親は「もう年やから」と年のせいに。何回か他の病院でも看てもらったほうがいいと言っても聞く耳をもたず・・・。
しかし、4月に帰省したときビックリするほど痩せてて「これはおかしい」と思い、大阪で評判のいい病院にセカンドオピニオンに行きました。そこで末期の肺がんだと判明。もう手術もできず、痛み止めなど緩和ケアしかできない状態でした。
4月末に末期の肺がんと診断され「夏までもたない」と言われてからは色々調べ、少しでも効きそうなサプリなどを飲ませたり、食べたいものは何でも食べさせたりしましたが、最後1週間くらいで一気に動かなくなり介護状態に。
未明に気づいたら息を引き取ってたと両親から聞きました。未明に電話がかってきて、覚悟はしていたけどやはり辛くて泣き続けました。死んでしまった日の次の日には帰省する予定だったので、あと1日頑張ってくれたら看取れたのにと悲しみました。次の日家族で葬儀をし、お見送りました。
それからは大きな存在がいなくなり心にぽっかりと穴があいたようでした。以前飼っていた犬は外飼いだったのですが、セラは室内で一緒に“暮らしてた”のでその空間にいないのがたまらなく辛かったです。
一緒に住んでない私でさえ辛かったのですから一緒に暮らしていた両親はもっと辛かったと思います。母は毎日毎日泣いて電話してきました。完全にペットロスになる寸前でしたが、全然違うジャンルで楽しみを見つけてそれに夢中になることでセラのことを考える時間を少しずつコントロールしていたようです。
セラが虹の橋に行って2年経っていた去年の9月までは、セラの事を思いだしてはみんなで泣いていました。また飼うかという話をしても「セラがまんま生まれ変わってきてくれたら飼う」と、絶対無理な返事を出すほど。でも、9月にご縁があって実家で拾い猫を飼うことになり、その猫と暮らすことでその涙もあまり流さないようになりました。もちろんセラに会いたいなと今でも思います。
セカンドオピニオンをもっと早くすれば、私がもっと親にせっついて病院いってくれとしつこいくらい言えば、もうちょっと長く生きられたのではと後悔しています。病気がわかってからは母もできることはやったと思います。本当に表情豊かで怒ったこともほとんどない賢い子でした。いつか私たちが死んだら「虹の橋」で再会して、一緒にまた暮らしたいです。
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ryuryupetkaigi
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